旅行は好きなので、国内・海外問わず年に2、3回行きます。最近国内ではホリデー 日帰り旅行へも行きましたが、海外は、ロンドンに友人と海外に留学中の後輩に会いに行きました。同じゼミだった後輩に久しぶりに会いに行くことと、恋しくなってきている日本食のレトルトカレーや味噌、梅干しなどたくさん買い込んで届けに行きました。友人と2人きりで海外に行くのは不安ではありましたが、JTBに全てお任せしたので、何事もなく楽しんで帰ってくることができました。

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JTBのロンドン直行便が増便記念のツアーに申し込みました。深夜発の便なので、機内食が出ない分、JTBのラウンジが使えたので、昼間仕事を終えてからゆっくり空港に向かい、ラウンジで夕飯を食べながら、少しお酒を飲んで飛行機に乗りました。ツアーに組み込まれていたホテルは、古いながらもしっかりした作りで、掃除やアメニティも心配りが行きわたっており、快適に過ごすことができました。

現地では、留学中の後輩と合流し、美術館巡りをして、夕方パブへ行って少し飲み、あとはイルミネーションなどを楽しみました。クリスマス前だったので、イルミネーションも豪華で、ヨーロッパの本気のクリスマスを感じられてとても楽しかったです。イギリスはごはんがおいしくないと有名ですが、サンドイッチやフィッシュアンドチップス、紅茶などとってもおいしくて、ハマりました。日本食が恋しくなることはなく、存分にジャンクを楽しみました。

英語だとsorryはあまり使わないというイメージがありましたが、イギリスではsorryは日本でいうところの「おっと失礼」ぐらいの感覚で使われていて、カルチャーショックを受けました。すぐにsorryと言ってしまう日本人には過ごしやすい文化だと思います。また、街のいたるところが、古いまま補修せずに使われているところが多いので、石畳につまずいてしまう瞬間がありました。転ばないようにあわあわしていたところ、見ず知らずのマッチョの運送屋のおじさんが「大丈夫かい?」と声をかけてくれました。そのさりげない優しさと、駆け足で荷物を運んでいる途中にも関わらず声をかけてくれる紳士さに、イギリスが紳士の国と言われる訳を一瞬で理解しました。

そのあとの滞在中も、お店やホテルの人と接する機会がありましたが、外国人だからと態度を変えることもなく、ほどよい距離感で丁寧に接してくれたので、本当に素敵な国だなと思いました。あとは、コーヒーは1種類しかないお店が多いのですが、紅茶は最低でも3種類ほど準備してあって、どの種類にする?と聞かれるのが、日本と反対で面白かったです。

クリスマス直前の12月にロンドンに行ってしまったので、寒さに困りました。しかも大雪が降り、ロンドンの交通網はマヒしていました。少し遠くに遊びに行く予定は急遽変更し、近所の公園で凍った葉っぱをはがして遊んでいました。大人になってこんな風に遊ぶことがあるとは思いませんでしたが、これも良い思い出になりました。

一応12月に行くので、ヒートテックなどの衣類をたくさん持って行ったのですが、ヨーロッパの冬はヒートテックだけではしのげませんでした。太陽が出ているうちは、少し外で遊んでいられるのですが、すぐに3時前には日が落ち始めるのには驚き、困りました。なので、大体3時のティータイムならぬパブで一杯飲んで少し身体を温めてから、イルミネーションを見ながらホテルに帰る、という日々を過ごしていました。後輩も喜んでくれて、思い出話に花を咲かせて毎晩盛り上がりました。

寒さ対策をもっと万全にしてくべきであったと後悔しています。ですが、それはそれで寒いー!とみんなでわいわい騒げましたし、観光地に行かずに近所の路地裏をぐるぐるしたり楽しかったので、良い思い出です。

夫と新婚旅行でイタリアに行きました。当初はヨーロッパの多くの国を巡るツアーを探していたのですが、金額と内容が見合うプランが見つからなかったこと、また、国の数を増やしてしまうと移動ばかりに時間がとられ、ゆったりと観光できる余裕がほとんどなくなってしまうことから、一番行きたかったイタリアに限定し、探しなおしました。北部から南部までの名所をたくさん巡ることのできるプランが見つかったため、申し込みを行いました。
イタリアの北東部に位置する水の都ヴェネチアは、ゴンドラやステンドグラスなど、幻想的で華やかな街並みで最も強く印象に残りました。フィレンツェは140年をかけてつくられた大聖堂ドゥオモを中心に街全体が芸術品と感じられるような美しさがありました。フィレンツェの南に位置するシエナは、田舎の町並みの中に大聖堂があり、歴史を見事に感じさせてくれる町でした。

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地図の長靴のかかとの部分にあたるマテーラは洞窟型の住居が数多く残り、幻想的な雰囲気がありました。同じく南部にあるアルベロベッロは三角形のとんがり屋根が可愛い建物がたくさん立ち並ぶ印象的な街でした。オプショナルツアーでは青の洞窟内に入ることができ、夢のような一時を過ごすことができました。食事は各地のレストランで、パスタやじゃがいもを中心とした料理とティラミスやアイスクリームのデザートが多く提供されました。

とにかくひとつひとつの都市に特徴があり、歴史の深さに圧倒されたながらもそこを行きかう人々のおしゃれなたたずまいに憧れをいだきました。イメージどおり、イタリアの男性は積極的でかつユーモアに溢れており、いわゆるチャラさはあるものの、決して不快な思いをすることはなく、現地のコミュニケーションを楽しむことができました。大都市ローマからポンペイ遺跡までこれでもかというほど深いイタリアの魅力を感じることのできるコースは最高でしたが、いかんせん料金がリーズナブルであったため、そのツケが食事に回ってきてしまっていた印象がありました。

どこの地方に言っても似たような料理ばかりが提供され、味も正直美味しいと言えるものはほとんどありませんでした。ガイドの方がしきりに一番の目玉はイカ墨パスタなのでその日は皆さん黒い服を着てくるようにとおっしゃっていたのですが、当日目の前に出てきたのはおそらく途中でイカ墨が足りなくなってしまったのだと思われるほど中途半端な味付けと色のパスタで、結果、一番黒かったのはツアーに参加されている方々の服だったというオチがつきました。

ほとんどがバスでの長時間移動だったため、寝ていれば楽なのですが、寝られない時間は非常に退屈で苦痛でした。硬いシートで、幅も広くなく、腰が痛くなったり肩がこってしまったりなど、体調を維持することが大変でした。また、海岸線沿いの山道を走る箇所がいくつかあるのですが、道がせまい上に対向車とかなりのスピードですれちがったり、道から落ちてしまったら生存はほぼ絶望的な状況であったことから、心配で落ち着いて寝られない時間帯が何度もありました。

困ったのはお土産選びで、ショッピングするための時間は確保されていたものの、おそらくツアー会社のビジネス上の都合で高級店ばかりに入らされ、地元に密着したお店で手ごろな価格で買えるような時間がほとんどありませんでした。失敗体験は、露天で大量に買った扇子の中に壊れているような不良品がたくさんあったにも関わらず交換してもらえなかったことや、道端で声をかけられ立ち止まってしまったところ、腕にミサンガのようなものを括り付けられ、一方的にお金を要求されたことなどがありました。もう少し用心すべきでした。

連休を利用して、イタリアのローマとフィレンツェに行きました。航空券とホテルのみのツアー、そこに自分でフィレンツェへの日帰り旅行を組みました。職場の仲良しの友人と女同士の二人で行きました。行きたい場所を二人で相談した結果、唯一かぶったイタリアに、具体的にローマに決定したのは、「全ての道はローマへ通ず」って言うくらいなんだから、一度は行かなきゃいけないんじゃないの?という程度の軽いものでした。

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ローマに3泊するツアーで、そのうちの1日をフィレンツェ日帰り旅行に当てました。初日は、ローマ市内の有名観光地を徒歩でぶらぶら巡ることにし、コロッセオ、パンテオン、トレヴィの泉、スペイン広場などを見て歩きました。ローマは初めてでしたが、思っていたより狭くて、主だった観光名所がほとんど徒歩圏内にあり、とても歩きやすかったです。
食事はほとんど通りすがりのトラットリアで、ローカルなものを食べました。豆のスープやピザ、トマトソースのパスタ、シンプルで美味しかったです。

翌日はバスツアーで日帰りのフィレンツェ 旅行。サンタマリアデルフィオーレ大聖堂や、アカデミア美術館を見学し、フリータイムに街歩きしました。食事は鶏のフライで、観光客向けで少し安っぽかったです。アウトレットショップなる場所にも連れて行かれましたが、安っぽい観光客向けの店。何も買わずに出ました。残りはヴァチカンを見たり街歩きで過ごしました。

ローマなんて有名すぎて、しらけちゃうんじゃないかと最初は思っていましたが、そんな事が全然なくて、驚く事だらけでした。知っているものが想像を超える事ばかり、特にトレヴィの泉は、町歩きをしていたら突然現れるわ、想像以上に壮麗だわで、実際見ないと色々損してしまうんだな、と実感しました。

ヴァチカン美術館へ入る時、手荷物のX線検査があるのですが、その時バッグの中にカップに入った飲み物入れていたのを忘れていて、バッグを横倒しにしてコンベアーに乗せてしまい、バッグの中が大変な事になってしまいました。でもローマはお買い物天国だし、代わりのバッグを買う理由もできて、そんなにがっかりもしませんでした。

町歩きで食べたジェラートも美味しくて、生まれて初めて見たピスタチオを食べて見ましたが、あんなに美味しいものに出会えて「ローマ最強!」と思いました。蚤の市ではガラスのシャンデリアパーツのバラ売りなどたくさん買えて、良いお土産にもなりました。目利きになった気分で、あれこれ品定めしたり値段を交渉したのも楽しかったです。

タクシーの料金をボラれたことが非常に残念でした。海外旅行慣れしておらず、ユーロでの支払いも感覚的になれる前、タクシーもほとんど日本でも乗ったことがなくて相場を知らず、の状態で起きました。ローマテルミニ駅近くから、ヴァチカン美術館へ行くのに、ホテルからタクシーを呼んでもらったのですが、支払いの際「エイティーエウロ」と言われ、「エイティー?」と確認し、「イエス、エイティー」と言うので、80ユーロ出しました。
運転手はそのまま受け取り、さっさと帰って行きました。翌日、似たような距離をタクシーで乗って、だいぶ安かったことから、あれ?もしかして昨日ボラれたんじゃないの?と、やっと気づきました。本当はエイティーン18ユーロだったようです。思い返せば、あの時の運転手は少々(アレ?)みたいな顔をした気がします。にも関わらず、多いよこんなに要らないよ、とは一言も言わず消えました。それに、2回目にタクシーに乗った時、料金メーターがあるのにもやっと気づきました。高い勉強代です。日本の運転手なら、絶対にこんなことはしないのにと思いました。

フランスに新婚旅行で旦那と行きました。ずっとフランスのベルサイユ宮殿をこの目で見るのが夢で、新婚旅行に便乗して夢を叶えようと思いました。海外旅行は2度目でしたが、イギリスで飛行機を乗り継いだので、家を出てからフランスのホテルに到着するまで、丸一日かかってくたくたになりました。結婚式の3日後に出発したのですが、結婚式の準備なども大変ですでに疲労がたまっていたところだったのです。やはり、地方からヨーロッパに行くのは大変だな、と思いました。もう少しゆったりしたスケジュールにすればよかったかもしれません。成田や羽田で1泊してから出発すれば、と後々後悔することになるのですが・・。

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フランスの南仏のニースやモナコから始まって、アヴィニョンやエクス・アン・プロヴァンスと北上して行って、最後はパリに到着するというツアーに参加しました。パリだけに滞在するコースとどちらにしようか迷ったのですが、次はいつフランスに行けるか分からないので、なるべくたくさんの場所に行って、色々なものを見たかったのです。

そんなに高いツアーではなかったため、連れて行かれたレストランでは、ことごとく味が微妙でした。フランスの料理がわたしの口に合わないのか、レストランの問題なのか、いまだに分かりませんが……。フランスは美食の国、というイメージが強かっただけに、食事に関してはとっても残念でした。添乗員さんも行く先々の地方で交代しましたが、当たり外れがありました。年配の参加者がいてもスタスタ自分のペースで進んでしまう添乗員さんもいて、他の参加者がフォローしなくてはならないこともあり、もう少し親切な方に担当してほしかったです。
 
ニースでは、おとぎ話に出てくるような村を訪れたり、海岸沿いを散歩したり、かの有名なシャンソン歌手イブ・モンタンの行きつけだったというカフェでお茶したり、ととても楽しい時を過ごしました。わたしの好きなシャガールの美術館もあって、絵の大きさと館内の光のまぶしさに圧倒されました。

モナコでは、見た事もないような高級車がそこら中を走っていて、車好きの旦那は興奮していました。モナコで一番有名な高級ホテルの前を通りかかったので、中はどんな感じになっているのか入ろうとしたのですが、入口に立っているガードマンの視線が怖すぎてそそくさと退散しました。エクス・アン・プロヴァンスではセザンヌが使っていたアトリエに行きました。当時のまま残されていましたが、殺風景な部屋で絵を描くのに必要な物以外、ほとんど何も置かれていなくて、セザンヌらしさがよく表れていて感動しました。ここで、ひとりでリンゴを描いていたんだろうなぁ、と容易に想像できる、画家の息吹が感じられるアトリエでした。

旅行2日目の夜でした。お風呂に入っていると、シャワーのお湯が突然水に変わり、そのままお湯が出なくなってしまったのです。海外に行くとよくあるハプニングだと知っていたので、あまり驚きもしませんでしたが、しばらくすると妙に寒気がして、身体に震えがきました。慌てて体温計で測ってみると、なんと38度以上の熱がありました。結婚式の疲れとフライトの疲れが一気に出たようです。私は体力には自信があり、日頃もめったに風邪を引かず熱も出ない体質だったため、薬類をあまり持参していませんでした。それからずっと38~39度の熱が続き、とうとうパリでダウン。熱が下がらないと帰りの飛行機に乗れないため、ホテルの部屋まで2度日本人のお医者さんに来てもらい、なんとお尻に注射を打たれました。往診代と薬代で4万円近くかかってしまいましたが、背に腹は代えられません。やっと熱の下がったわたしは、根性でムーラン・ルージュのショーを観に行き、パリの町を観光して、無事に帰りの飛行機にも乗れました。

英国のロンドンに当時10代の娘二人の合計三人で、5泊6日で観光に行きました。訪れたのは、大英博物館、トラファルガー広場、ピカデリーサーカス、チャイナタウン、ナショナルギャラリー、ハロッズデパート、フォートナムメイソン本店、ケンジントン宮殿です。主に大英博物館の観覧やナショナルギャラリーに展示されている「ひまわり」の鑑賞、次にフォートナムメイソン本店のアフタヌーンティーを体験することを目的として計画を立てました。

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オプショナルツアーは全く申し込まず、全て自分たちで、計画し行動しました。交通機関は地下鉄を使用しました。食事は、朝食は申し込み時にホテルについていました。一応、フルブレックファストといわれたものです。メニューのラインナップは滞在中ほぼ同じで、スクランブルエッグ、焼きトマト、ビーンズのケチャップ煮、ベーコン、ハム・チーズは数種類、パン数種類でした。ジュース類はセルフサービスで、コーヒー紅茶は、オーダーを取るシステムでした。

夕食は、初日はホテル近くの中華料理店で、ヌードル、2~3日目の夕食はテイクアウトのサンドイッチやかっぱ寿司・サーモン寿司をホテルの部屋でいただきました。最終日の夕食は醤油味がとても恋しくなり、ジャパンセンターで日清カップヌードルを購入しました。全体的にアフタヌーンティー以外の食事に美味しいものはありませんでした。お寿司は半ば凍っていましたのには驚きました。

何よりも印象に残った楽しかったことは、フォートナムメイソン本店の、建物、内部インテリアの重厚さと商品のゴージャスさ、多彩なこと、量の豊富さでした。どれをとっても欲しくなる素晴らしいものが一杯でした。食料品が主力のようで、骨付きの巨大なハムがガラスケースで展示され、量り売りになっていたり、紅茶はもちろんのこと、お菓子も大変美味しそうなパッケージのものが素敵なディスプレイで並べられていました。

アフタヌーンティーをいただくため、お昼前に訪れてしまい、数時間待つため様々な階を冷かしながら歩いて回りました。上階にも、オリジナルのキッチンアイテムやティーセット、ステーショナリーなどが、大変お洒落においてあり、目の保養になりました。娘たちに、ショッキングピンクのペンケースを購入しました。

午後2時を回り、アフタヌーンティーの時間になったので、レストランに行くと、窓際の広いソファの付いたボックス席に案内されました。お茶の種類を聞かれ、ダージリンティを注文しました。ほどなく、大きなポットとイメージそのものの三段トレーが人数分置かれました。周囲には、ほとんど日本人のお客さんしかいません。大変空いている店内です。私たちが食べ始めるころ、初老の男性が、真ん中に設置されているグランドピアノで生演奏を始めてくれました。とても、豪華な時間を味わうことができました。

まず、ロンドン市内を歩いていて、どこでも、聞こえてくるのはアジア人の私たちに対する好奇な視線です。「チニ―」と、いつも聞こえてきました。中国人と勘違いされているようです。それとも、アジア人という意味の総称なのかもしれません。少々、困惑しました。

2番目に不快だったことは、最初に旅行社の方からも言われていましたが、10ポンド紙幣を出すと明らかに嫌な顔をされ、中には偽札と思われたのか、空中に紙幣を上げて、伸ばして確認する店員もいました。これは、こちらも国柄を理解していなかったことにも落ち度は確かにあります。

また、フォートナムメイソン本店で、持参していたクレジットカードの暗証番号がわからくなり、結局、そのカードを廃棄することになったことは残念でした。余談ですが、カードの色を見て明らかに愛想を出してくる店員にも戸惑いました。最終日のことですが、早朝に起き、ホテル周囲を娘とともに散歩をしました。

ケンジントン宮殿前のエリアですが大通り以外には、誰も歩く人間はおらず、私たちも朝日を浴びながら、気持よく、街並みを楽しんでいましたが、急に向こうから、あまり人相の良くない、身なりもみすぼらしい男性が、新聞とドーナツ袋を持ったまま、こちらに近づいてきたことには、本当に恐怖でした。彼はいきなり「May  I help  you?」と尋ねてきただけでしたが、殺されるかもしれないと、一瞬感じました。日本とは違うということを、常々忘れてはいけないと危機感を強めさせられた経験でした。